会社や事業を売却する際の必要条件
会社や事業を売却する際の必要条件
会社や事業を売却する際に必要となる条件について書きたいと思います。
1. 買い手企業からニーズが多い業種
トレンドとして買い手企業が多い業種の場合は、複数企業と早急にコンタクトが可能になり、スピーディに話が進むことがあります。当然、買い手企業が多ければ条件的にも有利に交渉が可能になります。
現在、買い手企業が多い業種をご紹介いたします。
【買い手企業が多い業種】
物販・小売
|
食品スーパー
|
外食チェーン
|
食品卸
|
食品製造
|
ドラッグストア・調剤薬局・薬品卸
|
運送・物流
|
学習塾
|
病院・クリニック
|
介護サービス関連
|
ホテル・旅館
|
人材派遣・人材サービス
|
金属加工
|
各種部品製造
|
不動産・マンション管理・ビルメンテナンス
|
LPガス販売
|
ソフトウェア
|
システム会社
|
インターネット関連事業
|
印刷
|
2. 譲渡企業や事業の特筆すべき「強み」、「特徴」などがある
M&Aには「のれん」という考え方があります。「のれん」は有形・無形の価値が見込まれるものがあり、買い手企業に魅力となる他にはない特徴や強みがある会社や事業はアピールポイントになります。例えば、
【企業や事業の強みの例】
・優秀な人材がいる
・立地・ロケーションが良い
・知名度・ブランド力がある
・高い技術力やノウハウがある
・顧客に大手企業が多い
・顧客数や顧客リストが豊富にある
などが挙げられます。
3. 譲渡企業や事業の将来性
売り手企業が属している業界や産業の将来性や成長性が高ければ、新規参入したいと考える企業は、当然多くなります。
4. 譲渡企業や事業の再編が行われている業種
成熟産業や衰退産業の業種の場合、合従連衡などが行われる中で、M&Aニーズが生まれます。業界内の中堅企業や大手企業の子会社として譲渡されるケースがあります。
5. 譲渡企業や事業の財務状況や収益状況
財務状況や損益状況はM&Aを行う際には、当然ながら重視されます。財務状況が悪化している場合は株式譲渡ではなく事業譲渡として売却することができます。
収益状況が良くない場合は、なぜ収益が悪いのかを明確にすることで、M&A後に収益改善が見込まれるケースもあります。この場合は成約に結びつく可能性は十分にあります。
6. 譲渡条件
会社や事業を売却したいときに最も重要となるのが、譲渡条件です。財務状況が良くても譲渡金額の条件が高すぎると成約には結びつきにくく、逆に財務状況がそれほど良くなくても譲渡金額を譲歩できれば買い手は見つかりやすくなります。